岡口基一の「ボ2ネタ」

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素晴らしい!! このタコ10は最高です(^_^)

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 スクロヴァチェフスキ指揮ベルリン・ドイツ響

法曹界きってのタコファンであり,かつ,タコの中で一番タコ10が好きな管理人が言うのだから間違いありません(^_^)ゞ



下のサイトの商品紹介には,「ムラヴィンスキーを想起させる辛口でキリリと引締った快速テンポが採用され」とありますが,全く違います。この紹介文を書いた方は,実際には演奏を聴いていないのでしょう。



管理人にとって,これまで,タコ10の模範演奏は,冷徹無比,緊張感にあふれるムラヴィンスキー盤でした。
ムラヴィンスキーの,ロボットのような正確さ,かつ,すさまじい勢いで疾走する演奏を聴いてしまうと,
ほかのどのタコ10の演奏を聴いても,緻密さに欠け,生ぬるくて仕方がなかったのです。


このスクロヴァチェフスキは,ムラヴィン先生とは正反対で,ゆったりゆったりと歌わせるタコ10です。


しかし,生ぬるくない!!
テンポが遅いんだけど,ダラダラ演奏じゃなく,音の一つ一つの表情にメリハリがきいてる!!


しかも,ムラヴィンスキーのような大急ぎの演奏と違って,
ショスタコの曲に特有の,あの哲学的な深さ,
(管理人のように精神的に病んでる人だけが慰められる)あの絶望的な陰鬱さを,
むしろ,じっくりと味わうことができます。


疾走する2楽章も,音に強弱があったり表情がついてて面白い!!
これに比べれば,ムラヴィンスキーなんて,ただ規則正しくて早いだけじゃん,とすら思えてきます・・


3楽章も,ゆっくりと歌いますね。
タコ10は,この辺まで聴けば,どんなに絶望の淵にある人でも,安らかに眠れる気分になってくる,催眠術のような不思議な曲です。



とかく,「タコの悪い癖で,やっつけ仕事で作ったんじゃないか」とか悪口を言われている4楽章ですら,大変に表情豊かな楽章になっています。
*もっとも,管理人は,この5楽章は,タコの一つの特徴である「アイロニー」故,こんな終楽章に相応しくない内容になっていると思っていますので,
(タコ9の1楽章やタコ5の4楽章と同様に,)思いっきり,アイロニカルに(情感を込めずに無機質,若しくは多少おバカな感じで)演奏した方が作曲家の意図には合致していると思っているのですが・・。



いずれにしても,この演奏は,歴史的演奏といってもいいと思います(^_^)
ぜひ,ムラヴィンスキー盤と2枚買って,聞き比べて下さい(^_^)
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