黎明期の第1世代
ダサくない日本語ラップを目指した第2世代
そして,これまでの日本のヒップホップの先駆者たちによって
洗練されたフォーマット,テクニックを,そのまま継承して第3世代にして,ようやく,アメリカのラッパーばりの
「政治的」なラップが,日本でも現れたようです。
Anarchyは,京都の向島の団地で父子家庭に育ち,実体験として,格差社会の悲惨さを体験し,今回のアルバムでも,それを,ストレートに歌詞にしていますが,
それだけに,聴く者の心にグサグサと突き刺さります。
しかし,ヒップホップとしての完成度は高い作品です。
特に,共に苦労した実弟に捧げた唄が秀逸
「始まりがマイナス 生まれたら貧乏」
「アメ車で飛んでくおとんの給料 かっこつけた分 家じゃカップヌードル」
「毎日働くスクラップ工場 コンビニ弁当いつものブランコ おしゃれよりガス代 思い悩む暗い夜道一人きり」
「真面目君で生きる方が難しい。ルールの中じゃ一生貧乏暮らし」
「給料日に博打 もうNo Money この街抜け出す方法 金」
こちらで試聴できます
http://listen.jp/store/album_mcjprrr1008.htm
*関連:「反貧困」2千人が集会 派遣労働者やフリーターら
http://www.asahi.com/national/update/1019/TKY200810190158.html