岡口基一の「ボ2ネタ」

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精神科セカンドオピニオン2―発達障害への気づきが診断と治療を変える

発達障害の生きづらさから2次障害に陥り,うつ状態になったり,妄想幻聴が起きる事例は裁判所でも見かけます。起きている症状のみに着目する今の診断基準が,対症療法以上の対応を妨げている感も否めません。長く精神科に通ったり,いくつも病院にかかるなど症状が遷延し,薬物療法でさして効果が無いような事案では,記録を丹念に読むと発達障害人格障害などの方が先行していると思われるケースが少なくありません。