岡口基一の「ボ2ネタ」

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「弁護士敬遠」の数字のマジック

http://hanamizukilaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-bb3c.html
「この10年、当事者の半分以上が弁護士を依頼していないなんて、現場感覚からかけ離れている。」「弁護士を依頼していない訴訟当事者の割合は全体の4割」「この記者は、民事訴訟には原告と被告がいる、ということさえ理解していない」「被告が弁護士を依頼しなかった約55%のうち、おそらく大部分は、被告に全く言い分のない訴訟」「(被告は弁護士を頼んでいるのに原告が弁護士を頼んでいない類型にはおそらく)会社(サラ金が多い)が弁護士を依頼せず、その支配人が出廷する場合が相当数含まれている。」「残りの大半は、原告がはじめから弁護士に依頼する考えのない「信念の人」である場合か、弁護士から見ておよそ勝ち目のない場合、あるいはごく僅かな弁護士費用でさえ、明らかに費用倒れとなる場合」「これらを除いた僅かな残りの中に、「弁護士が受任するべきなのに、金銭的な理由で嫌がった場合」が含まれることは否定しない。ただ、その割合は、統計上とても少なく、1パーセントに満たないと予想する。」
まぁ,そうなんでしょうねぇ。実際担当している感覚としても,あの数字は違和感ありますし,この記載には納得できます。