刑法改正により刑事判決の量刑がどうなるのか,理論的に分析した論文です。 例えば,傷害罪や危険運転致死傷罪(法定刑上限10年→15年)については,これまで10年では量刑が低すぎたような事例において10年以上の量刑がされるものの,それ以外の事例については,この改正によって,量刑相場が上がるわけではないという考え方とか,殺人(法定刑下限3年→5年)については,量刑相場が全体として上がる可能性があるが,改正前にすでに相場が上がっており改正が折り込み済みという面もあるという考え方などが検討されています。
刑法改正により刑事判決の量刑がどうなるのか,理論的に分析した論文です。 例えば,傷害罪や危険運転致死傷罪(法定刑上限10年→15年)については,これまで10年では量刑が低すぎたような事例において10年以上の量刑がされるものの,それ以外の事例については,この改正によって,量刑相場が上がるわけではないという考え方とか,殺人(法定刑下限3年→5年)については,量刑相場が全体として上がる可能性があるが,改正前にすでに相場が上がっており改正が折り込み済みという面もあるという考え方などが検討されています。