岡口基一の「ボ2ネタ」

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民事訴訟:弁論の分離の制限

併合事件の弁論を分離するかどうかは裁判所の裁量ですが、 これが制限される場合があります。 (民事訴訟マニュアル上414頁に列挙しています) 最高裁判決(令和2年9月11日)により、 弁論の分離が制限される場合が、一つ増えました。 本訴が請負報酬…

業界標準となった鹿児島地裁判決

鹿児島地裁 すごいな カプセル入り玩具のカプセルを幼児が誤飲という事件で, 鹿児島地裁は,こういう場合のカプセルのあるべき姿について判示したところ, この判示が,そのまま,この分野の安全規制のスタンダードになっているそうです(日本玩具協会・「…

権力者を監視せよ アラート赤レベル

早速始まったね 検察庁法改正案 上川法相「再提出検討」 https://www.47news.jp/news/5266142.html そして、こういう過去のある菅さん↓が総理に 「甘利明衆院議員のUR疑惑、経産相だった小渕優子衆院議員の政治資金疑惑など「菅ー黒川のホットラインでスキャ…

全盲の弁護士が激怒した判決

大胡田誠弁護士(全盲の弁護士)のコメント 「☆日本の司法の差別意識が露骨に表れた不当判決 9月15日、全盲の女子高生が被害に遭った交通事故の裁判で、将来その子が働いて得られたはずの収入(逸失利益)は、健常者の7割にとどまるという判決が出されました…

政権と検察のバトルは続く

河井案里議員の選挙には自民党から巨額の資金が。 河井夫婦の逮捕起訴を強行しようとした検察に対し、 そうはさせまいと、 政権は、例の黒川定年延長を、 二人の女性法曹を使って敢行。 「口頭決裁口頭承認」というほぼほぼ違法な手段で。 ところが、これに…

誤った事実に基づく戒告処分には何の正当性もない

俺のこないだの分限裁判の決定 俺が「閲覧者の性的好奇心に訴え掛けて,興味本位で閲覧するよう…誘導」して当該ツイートをした」と認定しているよ・・・。最高裁が・・・。 ひどい話だよね・・・(怒)。 俺がそんなことするわけないじゃん。 証拠もないのに…

森雅子法務大臣の「猿芝居」

案の定、 検察官の倫理研修を強化する程度の話に終わりそうだね(笑) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200910/k10012611711000.html?utm_int=news-new_contents_latest_002 検察の中立性を侵す法案をしれっと通そうとしたという、 「歴史的」といってもい…

国民による権力者の監視の必要性  アラート「赤」レベル

国民による権力者の監視 アラート「赤」レベルのことが安倍政権で行われました。 それが、検察の中立化を損なう法律改正案の提出 幸い、オール弁護士会&俺&神村検察官などの反対も功を奏して、廃案となりましたが、 実は、まだ問題は終わっていません。 国…

労働時間の適正把握義務の根拠条文

労働法の、この条文もみつけにくい・・ 使用者には,労働者の労働時間の適正把握義務があり,それが,労働訴訟のいろいろな場面で現れます。 例えば,残業代請求で,実労働時間の立証責任は労働者側にありますが,使用者に上記義務があることを根拠に,裁判…

誤植の連鎖

宇賀克也・行政法概説Ⅱ(第6版)376頁下から3行目は、 公務員による退職手当の支払請求の例として、 最判平成12年12月19日民集54巻9号2748頁を挙げているが, 実は,これは誤植 (この判例は,「 人骨焼却差止請求事件」https://www.court…

ずれる条文

条文がずれると、本を書く方としてはいろいろ困る(笑) 民事執行法の中でも重要な条文 「差押えの効力は、差押命令が第三債務者に送達された時に生ずる。」 これって、民事執行法145条4項だったのですが、 別の規定が4項に入ったため、1つずれて、今は…

韓国の「岡口基一」裁判官が退官

某弁護士のFB投稿より 韓国の「岡口基一」裁判官が退官。「作家になる、弁護士になるつもりはない」。 「ソウル東部地裁問題児リスト入りの裁判官。退官は中央地裁で。村上春樹の長年のファンとして知られる。 2020年2月、コロナウィルス騒動の最中、ユーソ…

安全配慮義務の範囲を広げた裁判例

直接の労働契約がなくても,安全配慮義務の問題が生じることがあります。 労働の現場で、下請の従業員などを、 設備や道具等を用い事実上の指揮監督をするなどして、 実質的に管理している場合です。 この場合、この「実質的な管理支配性」があることが、安…

今年の司法試験合格者数を占う短答試験合格者数

明日9月8日(火)に、今年の司法試験と予備試験の双方につき、短答試験の合格発表があります。 発表時間は、司法試験が16時、予備試験が17時です。 注目は、何といっても司法試験の短答合格者数です。 今年の司法試験は実受験者数が3703人しかいませんでした …

賃金債権の消滅時効期間 附則だとわかりにくいね・・

賃金債権の消滅時効期間 これはわかりにくい・・。 普通、115条しか見ないだろ・・。そのずっと先にある附則143条3項まで見るか? 労働基準法 第百十五条 この法律の規定による賃金の請求権はこれを行使することができる時から五年間、この法律の規定…

また、産経が適当なことを・・

産経新聞 「法務省幹部は「国家公務員法も黒川氏の人事も法務省から官邸に上げたもので、官邸は認めただけだった」と明かす」 たしかに当初の検察庁法改正法案は、そうだったと思うけど、 いきなり、口頭決裁・口頭承認とやらで、国家公務員法の解釈が変更さ…

また、産経が適当なことを・・

産経新聞 「法務省幹部は「国家公務員法も黒川氏の人事も法務省から官邸に上げたもので、官邸は認めただけだった」と明かす」 たしかに当初の検察庁法改正法案は、そうだったと思うけど、 いきなり、口頭決裁・口頭承認とやらで、国家公務員法の解釈が変更さ…

付加金を免れるには控訴OR請求異議?

労働訴訟 残業代訴訟で敗訴して付加金の支払を命じられた使用者 労働者に残業代を支払った上で、控訴をすれば、きちんと残業代を支払ったことに免じて,控訴審が,付加金の支払を命じた部分を取り消してくれます。 では、敗訴後に、残業代を支払ったけど、控…

入管での人権侵害は司法が救済すべき

裁判所によって仮放免が認められた事例がありました。 入管での外国人の扱いが国際的にも非難されています。 まるで人だと思っていないかのよう。女性を男性らの前で全裸で歩かせたり。 そこで、司法の出番です。 ある収容外国人は、拘禁性うつ病にり患した…

会社法改正法 施行は令和3年3月1日のようです

改正法の施行期日は,令和3年3月1日であるようだ。改正商業登記法の施行期日は,令和3年2月15日であるようです。 https://blog.goo.ne.jp/tks-naito/e/5667f45c03941aeb2c735b38fb83183a 改正内容はこちら↓ https://business.best-legal.jp/1902/ そ…

名古屋地裁とは違い、大阪地裁は、司法の存在意義を理解しているかも

名古屋地裁とは違い、問題にしっかり向き合った大阪地裁 性同一性障害の運転手への乗務禁止 「化粧理由は不当」 大阪地裁が異例の決定 https://mainichi.jp/articles/20200830/k00/00m/040/126000c その他の今日の「司法」ニュース 令和2年度(2020年度)司…

これでは司法の存在意義がない

名古屋地裁が認めなかった「同性パートナーへの犯罪被害給付」 札幌と大阪で支援の対象に https://this.kiji.is/672769181850928225 ほらほら、名古屋地裁さん・・。これでは司法の存在意義はゼロだよ。 少数者保護こそが「司法」の役割だろ? その役割を司…

大阪弁護士会の法友倶楽部のみなさんが作ってくれたタンクトップです。

このタンクトップを着て、 セントラルというジムで、 毎晩、深夜に筋トレをしています。 大阪弁護士会の法友倶楽部のみなさんが作ってくれたタンクトップです。 絵は中村真弁護士。「ちゃんとマニュアル買って読め」と書いています(笑) その他の今日の「司…

これもLGBT差別では?

ゲイのみなさんが性交渉の際に用いるものが、 根拠もなく違法薬物指定されているということになれば、 LGBT差別の問題につながります。 https://www.bengo4.com/c_1009/n_11643/ 「ラッシュ(RUSH)の規制を考える会」 https://rushcontrol.jimdofree.com/ …

最高裁で「演説」をしてきました (^_^)

2回目の分限裁判の審問期日は、今年の7月10日に行われました。 最高裁大法廷の13名の最高裁判事の前で、俺が、以下の内容の意見陳述をしてきました。 *分限裁判の申立書等がことごとく機密文書指定されるなどしたため、こちらから、これまで、内容を…

FBでの洗脳発言について

FBでの洗脳発言については、こちらをお読みください↓ https://okaguchik.hatenablog.com/entry/2019/11/18/170406 その他の今日の「司法」ニュース 少なくとも実務家は買換え不要でしょう(^_^) https://twitter.com/sugibow/status/1298106114240729088 文科…

取締役との訴訟において会社を代表する者

会社と取締役との間の訴訟では、会社を代表するのは、代表取締役ではなく監査役であることが通常である(会社法386条)が、 これを代表取締役としてしまうミスが相変わらず多く、 裁判所が気が付かないこともある(地裁、高裁と気が付かずに、最高裁が気…

要件事実問題集第5版 今週末 発売開始です

今年の一冊目です。要件事実問題集第5版民法改正に完全対応で、改正分野を中心とした新問題も追加されています。かつて法曹自慢の教育システムであった要件事実教育これは、全ての法曹(とりわけすべての民事裁判官)が一定以上の実力を保つための制度的担…

岡口分限決定の批判論文 次は英語圏で

岡口分限決定への批判論文がフランス語で発表されましたが、 次は、英語での発表も考えられているそうです。 普通に冷静に考えれば、 あの内容で裁判官の懲戒処分なんかできるわけないわけで、 「日本って、やはり不思議な国デスネ(笑)」 日本は、裁判所で…

山元一・慶応大教授(憲法)が,抜刷を送ってくれました!

フランス憲法学会で大変に著名なドミニクルソー教授(パリ第Ⅰ大学(パンテオン・ ソルボンヌ校))の退職記念論文集 山元教授は,それに,論文「日本法における裁判官のツイッターにおける表現の自 由」を寄稿したのです。 とってもおかしな「岡口分限決定」…