法曹を目指すみなさんに知ってほしい　旧優生保護法事件

この問題への取り組みは、
新里宏二弁護士というたった一人の弁護士が始め、
それが、大きな運動となり、
全国的な人権救済が実現したというもので、
法曹を目指す方には、一つのモデルケースとして記憶してほしい事件です。
みなさんも、法曹になれば、こういう形で、社会貢献ができるのです。

そして、もう一つ、
この結論は、前にも書いたとおり、予想されたものでした。
最高裁がこの事件で被害者救済しても、他の二権との関係は何ら悪化しないからです。波及効果もほぼない。その一方で、最高裁はさすが少数者保護だというアピールもできる。最高裁がこんなチャンスを逃すはずがありません。

にもかかわらず、被害者救済を拒んだ仙台高裁の石栗裁判長（既に退官）は、高裁裁判長としてもセンスがないとしかいいようがありません。新里宏二弁護士が最初に提起した訴訟は、地裁、高裁と敗訴し、今日、ようやく、それが最高裁で逆転勝訴となったものです。

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