岡口基一の「ボ2ネタ」

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 裁判員制度について,自民党小委員会で,「もっと時間をかけて議論すべきである。」との意見が出始めています。

「国民は裁判員を義務化されたら迷惑だと思っている」「対象事件を殺人など重大事件にしているが,お礼参りも怖い。」などの声が出ているようです。
裁判員守秘義務が問題になっており,新聞記事を見ていると,「守秘義務は,裁判員である国民に不自由を与えるもの」との論調で書かれています。しかし,もし守秘義務が無いとしたら,他の裁判員に合議の内容をべらべら喋られてしまい,発言者がお礼参りになる危険があります(被害者,被告人双方から)。つまり,守秘義務は,逆に,裁判員である国民を守るためのもので,管理人は絶対にこれが必要だと思っています。
また,裁判員が仕事を何日も休むことになっても,休業補償はゼロ円だし,日当も雀の涙ほどしか出ないということも,もっとあらかじめ国民に認識させておくべきだと思うのですが・・。

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031127k0000m040033001c.html