岡口基一の「ボ2ネタ」

2003年から続いている老舗「司法情報」ブログです。過去の司法記事の検索やリンクバーでの最新情報のチェックが便利です

署の朝礼で告発され、セクハラ警官停職処分

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100122-OYT1T01057.htm
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%bb%a5%af%a5%cf%a5%e9&k=201001/2010012200806
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100123ddlk28040357000c.html
「別の男性警官が署の朝礼で、「こんな人にはなりたくない」とセクハラを取り上げてスピーチし、発覚した。」
50歳の巡査部長が20代の若手女性警察官に
1 「付き合ってくれ」「胸をもませろ」などのメールを送信。2 車内で胸を触り顔にキスする。 3 送別会旅行で、寝ていた被害者の部屋に忍び込み、顔などを触る。
キスや身体を触ったことは否認しているようです。で,メールは「悪ふざけ」だそうです。内部調査はそれで済んだみたいです。被害者が被害届を出さなかったことから立件は見送ったらしいですが,本来立派に逮捕勾留公判請求コースの事案ですよね。そして厳しい取り調べのはず…。辞表を出したという記載がないということは加害者は停職後復職するんでしょうか。被害者も告発者も大丈夫かなぁ…。
 本部長訓戒でも依願退職の例 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090127/crm0901271236015-n1.htm
職場では何が起きているのか? リストラとセクハラの温床に迫る http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0912/25/news007.html

ここまで行かなくても,裁判官でも「セクハラセクハラとうるさいこと言われるとコミュニケーションが取れない」なんて事を平気で言う人がいます(しかもそれなりの地位の人に)。しかし,性的な話題や相手のプライベートに了解なく踏み込む話題を投げかけることがコミュニケーションだと思っている神経が信じられません。性的なことに限らず,相手が嫌がろうとも何か言葉を交わしさえすればいいというのは単に「言葉を発している」だけであってコミュニケーションという名に値しないんじゃないかなぁ。そんな「コミュニケーション」なら有害無益で無い方がマシだと思うんですが。相手があって初めて「コミュニケーション」は成立する,職場では相手を仕事上の大切なチームメイトとして大切にする。そんな当たり前のことができれば節度を越えたことは起きないと思うのですが,なかなか難しいようですね。
「雑談をする能力」とかも大切なのかもしれません http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100108/105496/ http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20100117