岡口基一の「ボ2ネタ」

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刑弁情報41号(大阪弁護士会刑事弁護委員会発行)が盛りだくさんだった件

(22頁)弁護側立証について(テーマ:防犯ビデオ・携帯電話)時間が結果を左右するそうです。
(34頁)相も変わらぬ大阪府警の取り調べ「ほんまに殴っていいなら,どついて,全部さらけ出したるぞ。」「ガキでも関係ないんじゃ。」…,18歳高3の少年,被害額2000円の詐欺。財布を拾って,その中のチケットと商品を交換したというもの。何さらけ出すっちゅうねんw
(35頁)そしてその取り調べの様子を聞いた裁判官「大声を出しているくらいでしょ。これくらいは取り調べなんだから言うでしょう。」
(36頁)未成年者の取り調べに弁護人が立ち会いを求めたところ(少年警察活動推進条の留意条項について(依命通達)第四第6項(2)による。),警察官は法律の重要性を根拠に拒否。「先生,申入書で何か通達を書かれてますが,あれは大阪府警の内部規則でして,法律にはそういうこと書いてませんので,立会いはやはりご遠慮願います。」「いやいや,内部規則は守らなくていいんですか?」「ええ。まぁ,内部規則より法律を守らないといけないので。」
(38頁)一審裁判官の誘導尋問による証言について証拠価値はほとんどないとして控訴審で一審の傷害有罪判決が一部無罪とされた事件〜裁判官の誤った尋問にどう対応するか
(60頁)セミナー報告 薬物事犯受刑者社会復帰の際の包括的支援について
(76頁)「けいべん塾」やってます」相談会に加え,大阪パブリック法律事務所に伝承される接見セットの解説や,ベテランによる初回接見ロールプレイングと言ったいろいろな企画も。1/27,2/24,3/16 午後5時スタート 7時ころに終了して懇親会に。

いやぁ,おもしろかった。上手い先生の弁護活動を見ていると,どんな接見をしているのか,見てみたくなります。ロールプレイとかも面白そうだなぁ。