憲法の論証が苦手なところを逆手に取る

「最高裁に告ぐ」でも書きましたが、最高裁は憲法判断が苦手。

婚外子差別が憲法１４条に違反するとしたこの事件でも、

憲法１４条違反の論証部分は、司法試験では不合格答案

「合理性の基準を始め憲法判断における理論面での考察が抜け、「事案に応じた枠組みでの判断」がされています。しかも、「社会状況や国民の意識の変化、諸外国の動向、国際条約の下での勧告等を並列的に挙げて立法事実が変化したとする点も、決定性に欠ける」と批判されています。

しかし、逆に言えば、夫婦別姓訴訟、同性婚訴訟などでも、このことを逆手にとってしまえばいいわけですね。

憲法の優秀答案を書いても最高裁はどうせ採用しない。それより、諸外国の動向、国民の意識の変化といった立法事実を並列的に挙げていく戦略をとるべきということですね。

ただ、最高裁は、要は結論ありきの判断をしているということですから、結論的にダメと判断されてしまえばそれまでなのかもですね。

その他の今日の「司法」ニュース

郷原弁護士「日本には推定有罪の原則が働いている」
日本外国特派員協会（FCCJ）で会見
国際的な情報戦を仕掛けている法務省的には、外国特派員協会でこういう会見をされるのは嫌だろうね
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-00010683-bengocom-soci

中学生自殺当時の担任「不起訴不当」と議決福井検察審査会

伊方原発差止め仮処分　広島高裁で認められたが，
十人以上の弁護士は全員無報酬で交通費も自腹だった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202001/CK2020012102000256.html

「日本の人権状況はガラパゴス」「難民は虫けらのよう」市民グループ、国連部会の調査求める
https://www.bengo4.com/c_1009/c_19/n_10675/

岡口基一の「ボ２ネタ」