（司法研修所編 法曹会 １５００円 発売中）
ここの要件事実の勉強会でやっているような言い分方式の問題集を司法研修所が作成したものです。
内容は，売買代金，貸金，土地明渡し，登記請求，賃貸借，動産引渡し，債権譲渡です。
今後，研修期間が短縮され，司法研修所がじっくり修習生を指導する時間がなくなるため，これからの修習生は，研修所で全てを教わるのではなく，こういう教材を用いて，独学で勉強してくださいということです（ロースクールでの教材との位置づけもあるようです）。
このような教材が世の中に出てくることで，司法研修所に行かなくても，要件事実が独学で学べる時代になってきたわけで，特に，簡裁代理権のある司法書士の先生など，こういうものを活用して，法曹資格者レベルの実力をつけられることを期待しています。
しかし，今後，修習生が大幅に増え，独学がうまくできずに２回試験に合格できない者も増えてくるようになると，ロースクール生対象の受験予備校が，修習生向けのカリキュラムを設ける可能性も否定できません。
みなさんの独学をフォローするため，ここの勉強会でも，この書籍を利用したコーナーを今後開設していきたいと思っています（さしあたり，この書籍を読んで，わからないことの質問などありましたら，どしどし管理人にお寄せください）。
