大分県司法書士会で、午前２時間、午後２時間の講演をしてきました（同会での講演は２年連続）。
午前中は、要件事実＝主要事実という見解が支配的になりそうになる中で、司法書士は、今後、要件事実の意義をどのようにとらえていくべきかという話
＊ちなみに、要件事実３０講も、いわゆる大島本も、はたまた、高橋宏志・重点講義など、ほとんどの民訴法の教科書でも、要件事実＝法律要件と解しています。・
そして、今年と去年の簡裁代理の認定考査の問題のミスは、実は、このミスを起こすべく理由があったもので、それは要件事実の歴史とかかわっているというお話。
なお、こうした内容は、「ゼロからマスターする要件事実」の第５章にも詳しく書いたところですので、ぜひ、そちらもご覧ください。
午後は、同性婚判決を読み解く という、先週熊本でやったのと同じ内容です。
５つの同性婚判決は、出るたびに少しずつ進化していますが、その進化の過程をしっかり理解することが重要です。ここが理解できていれば、今後出る判決についても、その過程の延長ということで、自分で理解できるようになります。マスコミは必ずしも正しい報道をしているとは限りません。今後、札幌高裁、東京地裁（２次訴訟）と、判決が続きますが、その都度、Ｃａｌｌ４で判決がアップされますから、その内容を、自分で理解するだけの前提知識を、身に着けていただけたと思います。
会場では、講演が終わった後も、要件事実について、熱心に議論していただいた先生もいらっしゃいました。
大分の司法書士のみなさん、前泊の懇親会も含め、とても楽しかったですよ。
また、ぜひお会いしましょう。
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