http://mainichi.jp/life/food/news/20091023ddm013100135000c.html
脂肪細胞には、エネルギーを貯蔵する役割を担う白色脂肪細胞と、逆にエネルギーを消費して発熱作用を持つ褐色脂肪細胞がある。
肥満のメカニズムには、過食や肉体的活動の低下に加え、自律神経の一つである交感神経の活性低下が指摘されている。交感神経によって活性化されるという褐色脂肪細胞が成人で見つからなかったため、唐辛子のダイエット効果を疑問視する見方もあったという。
カプサイシンは消化管から吸収されて血中を回るため、心拍と血圧を上昇させてしまう副作用があるのに対し、カプシエイトは体内に吸収されず交感神経だけを活性化させる効果があるという。
褐色脂肪細胞を活性化する交感神経は辛みとともに甘みなど「おいしさ」を感じることによっても刺激される。例えば、唐辛子と同じく交感神経を活性化するとされるカフェインを同時に摂取すると、それぞれの食材を別々に摂取するのに比べ、エネルギー消費量が大きく増加するという研究成果もある。
今後、褐色脂肪細胞を活性化させる唐辛子の摂取方法などが注目されそうだ。