岡口基一の「ボ2ネタ」

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フランスには不貞を理由とする損害賠償訴訟がない。

棚沢直子=草野いずみ・フランスにはなぜ恋愛スキャンダルがないのか?」によると,

恋愛は,17世紀のフランスの宮廷文化の中心に位置していたが,その原型は「騎士道恋愛」(領主の妻など騎士よりも身分の高い既婚の女性である貴婦人に対して騎士の捧げる女性崇拝の愛)にあったから,不貞は貴族文化としての恋愛の原型であったこと,このような宮廷における貴族文化の柱が,現代においては,ジャーナリスト等の知識人によって受け継がれていることから,現在でも,フランスでは不貞が社会的なスキャンダルにならないとのことである。

最高裁判例解説平成8年上255頁注17


日本ではどうなのでしょうか。補足意見を積極的に描かれている草野耕一最高裁判事あたりが,日本では不貞慰謝料が認められる理由について補足意見などでその法律的な根拠などを説明してほしいですね。


 

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