岡口基一の「ボ2ネタ」

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判タ・民法判例レビュー(加藤雅信ほか)で,ほめられた判決

「近年の民事裁判の中には,当事者の主張を真摯に聞いた上で合理的に行われたとは判決文それ自体からして必ずしも思えないものさえ散見される」(判タ1284号111頁)
などと,激辛コメントが続く,このシリーズですが(^_^)ゞ
こんなシリーズでも,ほめられた判決もあります(^_^)

その1:高松地判平成19年1月20日判タ1273号178頁
最高裁判決が出る前に,その内容を先取りしたもので」「これまでの判例・学説を子細に検討して」「さらに譲渡担保権者の予測可能性や国税徴収法の立法趣旨を丹念に検討した上で」「結論付けるもので,地裁判決として非常に高く評価してよいものである。」(判タ1284号101頁)
その2:大阪高判平成20年4月16日判タ1267号289頁
「妥当な結論に導くべく論理展開の周到さが光った判決である。」(判タ1284号107頁)