岡口基一の「ボ2ネタ」

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タコ5ほか・バルシャイwith読響@東京芸術劇場

今年は,ショスタコーヴィチ生誕100年ですね(モーツァルト250年の陰に隠れてますが・・)。

バルシャイっていうのは,すごい指揮者です。
雑誌「レコード芸術」では,あの宇野功芳氏が,バルシャイショスタコ交響曲全集を絶賛し,毎月連載をしています。
もっとすごいのは,バルシャイは,ショスタコの直弟子でして,
例えば,ショスタコの室内交響曲は,もともと弦楽四重奏曲だったのをバルシャイがオケ用に編曲したものです。
この編曲は,ショスタコ自身からも高く評価されました。

こんなすごい指揮者の演奏が,S席でもたったの8000円と大変にお買い得なコンサートでした。
曲目は,その室内交響曲と,ショスタコ交響曲5番。
管理人は,バルシャイショスタコ交響曲全集を持ってるのですが,
今回のタコ5はこのCDのタコ5そのまんま(^_^)。やはり,同じ指揮者だから同じような演奏になるんですね(^_^)。
全体として,スローペースで,静かな落ち着いた演奏なのですが,盛り上げ部分の盛り上げ方が実にうまい!
具体的には1楽章の中盤と,4楽章の中盤ですが,オーソドックスだった演奏が,徐々にエンジンがかかり,
たたみかけるようにたたみかけるように盛り上がっていく。聴き飽きるくらい聴いてる5番なのに,聴いててホント高揚感にかられました。
また,全体的に,緊張感のあるスローな演奏で,過度な演出は全くありません。1つ1つの主題がじっくり聴け,かつ,この曲の「哲学的な深さ」をしみじみ感じられる演奏でした。
タコ5は,人気曲なので,よく演奏されるけれど,大体,すごく生ぬるい平凡な演奏が多いのですが,バルシャイはさすがでした。
これで8000円は安いですよ。