岡口基一の「ボ2ネタ」

2003年から続いている老舗「司法情報」ブログです。過去の司法記事の検索やリンクバーでの最新情報のチェックが便利です

重要判例

給与所得の課税確定へ ストックオプション利益

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20050118/20050118a4950.html

後遺障害に基づく損害賠償債務の消滅時効の起算点について判示した最高裁判決

→最判H16.12.24 起算点は,遅くとも症状固定時であるとしています。原審は,これを,後遺障害の認定を受けたときとしていました。 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/72B417C3B9DCBC1849256F740015391D?OpenDocument

訴訟救助の資力要件を判断する際に,申立人の同居人の資力を考慮すべきかについて判断した事例

広島高裁H16.9.14決定 「生計を共にして同居する家族については,単に同居等していることだけから当然にそれらの家族の収入を申立人の収入に合算するというのは相当ではなく,少なくとも,本来申立人から独立して生計を営むことのできる者がたまたま何らかの…

カタカナの氏名,住所不明の訴状の却下命令を取り消した高裁決定

名古屋高裁金沢支部決定 振り込め詐欺の事例です。初の高裁判断のようです。 http://whatever.say.jp/program/snap_shot/site/11049658522615/

過去の総会決議の不存在の確認訴訟について訴えの利益を肯定した最高裁判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041225-00000018-mai-soci

損害のてん補についての新判例が出ています

平成16年12月20日最高裁第二小法廷判決 被害者の相続人の受給した遺族年金が,どの損害費目にてん補されるかについての判例です。 続きはこちら↓ http://okaguchik.bblog.jp/entry/109641/

 確定した過料の裁判を取り消した最高裁決定

平成16年12月16日最高裁第一小法廷決定 違反行為が1回なのに,2回の過料の裁判がなされ,いずれも確定してしまった事例です。 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/3B8D55CAB98A5B8849256F71002B60A3?OpenDocument

帳簿提示拒否で控除認めず=消費税法めぐり最高裁初判断

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041216-00000895-jij-soci http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/28EBBC58290653B949256F6C00184D88?OpenDocument

火災保険金請求で「偶然性」が請求原因事実ではないとした最高裁判決

最判H16-12-13 →判決全文 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/BB99EEA0AF90DA0B49256F6900202F05?OpenDocument 「火災発生が偶然であること」は請求原因事実ではなく,「故意又は重過失による火災であること」が免責事由として抗弁…

最高裁 訂正放送認めず

→新聞記事 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041125-00000072-kyodo-soci →判決全文 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/DA595F68C821D59049256F57000D75EE?OpenDocument 名誉毀損に基づく訂正放送請求を認めた原審を覆したもの…

パートナーの一方的解消による慰謝料認めず 最高裁

夫婦同然のパートナー関係が16年続いた事例のようです。 原審(100万円の慰謝料を認めた)を覆したものです。 ちなみに,この判決をした裁判長は女性でした。 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/619F58AE3984869449256F50001D…

業務上過失致死事件で,因果関係を広く認めた最高裁判例

最判H16.10.19 →新聞記事 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000163-kyodo-soci →判決全文 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/C6F84B328D78B82349256F350007DE2D?OpenDocument 事例判例ですが,他人の車を停車させたと…

民法の除斥期間の起算点について判示した最高裁判決

平成16年10月15日 第二小法廷判決 「身体に蓄積する物質が原因で人の健康が害されることによる損害や,一定の潜伏期間が経過した後に症状が現れる疾病による損害のように,当該不法行為により発生する損害の性質上,加害行為が終了してから相当の期間…

特許法35条の職務発明の相当対価請求権の時効消滅を認めた事例

東京地判H16.9.30 東芝の従業員による請求です。相当対価の支払時期について勤務規則に規定があるケースです。 時効の起算点は,この規定による支払時期となります(オリンパス最高裁判決)が,それからすでに10年が経過していました。 これまでの裁判例に…

説明義務における「医療水準」と治療自体の「医療水準」は異なるとした裁判例

仙台高裁秋田支判H15.8.27 説明義務違反の場合の「医療水準」は,危険性が具体化した場合に生じる結果についての知見が普及していれば足り,治療行為に関する知見の普及が必要である,治療自体の「医療水準」とは異なるとしたものです。 http://courtdomino2…

清算結了後の会社の帳簿等の閲覧請求権を否定した最高裁判例

最判H16.10.4 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/F787B1191E7B8E6849256F24000972DA?OpenDocument

債権譲渡人の支払停止又は破産の申立てを停止条件とする債権譲渡契約に係る債権譲渡は,破産法72条2号に基づく否認権行使の対象となる

最判H16.9.14第三小法廷判決 最判H16.7.16第二小法廷判決と同旨です。 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/F167DC8EF0E2689A49256F0F001FDE23?OpenDocument

ヌーブラ タイプのブラジャーの輸入販売が,ヌーブラの形態模倣として,不正競争行為とされています。

H16. 9.13 大阪地判 これで,ヌーブラは,このタイプのブラジャーを3年は独占販売できますね。 また,この判決は,独占的販売権者にも不競法2条1項3号に基づく差止め及び損害賠償請求権を認めています(この点で重要判例)。 http://courtdomino2.courts…

大阪高裁 最高裁による違憲判決の効力が,その訴訟以外にも直ちに及ぶとの判断

違憲判決の効力が,過去の確定判決にも及ぶとして,再審開始を認めたものです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040901-00000001-yom-soci

債権譲渡人の支払停止又は破産の申立てを停止条件とする債権譲渡契約に係る債権譲渡は,破産法72条2号に基づく否認権行使の対象となるとした最高裁判例

H16.7.16最判 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/C42585C5EDCE4B4149256ED3001D9128?OpenDocument

訴訟救助の決定に対し,訴訟の相手方当事者は,即時抗告ができるとした最高裁決定

最決H16.7.13 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/80E7454622BBDF9849256ED300024E64?OpenDocument

人工授精の場合の認知請求の要件について判示した高裁判例

H16.7.16高松高裁判決 http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/c1eea0afce437e4949256b510052d736/4f6cc5f054f0140f49256ed3002eca4c?OpenDocument

法的な見解の表明が「意見ないし論評の表明」に当たるとした最高裁判例

H16.7.15判決 事実を摘示しての名誉毀損の場合と,意見ないし論評の表明による名誉毀損の場合とでは,真実性・相当性の抗弁の内容が異なるので,そのいずれに当たるのかが重要なのですが,今回の判例は,「法的な見解の表明」が,後者に当たると判示したもの…

おとり捜査が認められる3要件を示した最高裁決定が出ています

H16.7.12決定 →判決全文 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/C65CB1BC5741830649256ED2001A6476?OpenDocument →新聞記事 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040714-00000213-yom-soci 1直接の被害者がいない薬物犯罪などの捜査…

農業委員会等の許可を得てない,農地の賃借権でも,占有を継続すれば,賃借権を時効取得できるという最高裁判例

最判H16.7.13 原審を維持したものです。 本来の時効取得の趣旨のみならず,農地法3条の立法趣旨も理由に挙げています。 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/FAEC422639C5868549256ED0001C23E2?OpenDocument

組合への不当支配介入に対する不服申立権が個人にもあるとした最高裁判例

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040712-00003038-mai-soci http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/C06EDFF7EAD6E59D49256ECF0019ED88?OpenDocument

天引利息に貸金業法43条が適用されないとした最高裁判例がまた出ています

H16.7.9 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/47B6FDBA733C7AAE49256ECC0020737F?OpenDocument 最判H16.2.20に続くものです。 また,いわゆる18条書面は,弁済の都度,直ちに交付しなければならないですが,手形決済の事例…

共同相続人間における,相続人の地位不存在確認の訴えを,固有必要的共同訴訟とした最高裁判例が出ています

H16.7.6 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24DefaultView/0DAA842D3A32658349256EC90023740F?OpenDocument

賃料不減額特約がある借地契約で,賃料減額請求を認めた最高裁判例が出ています

最判H16.6.29 http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/%24$DefaultView/268F865F5B57E1EF49256EC2001A4CB7?OpenDocument

不法行為訴訟で,犯罪被害者等給付金が損益相殺の対象になるとした裁判例

H16. 6.10 大阪地判 http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/c1eea0afce437e4949256b510052d736/3cd7fe5db125efa849256eb4002af83b?OpenDocument